高崎市の産後ケア・母親支援
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夫の家事・育児で感じる悩みを解決|夫婦で一緒に乗り越えるために
育児が始まると、赤ちゃんのお世話や家事の分担など、夫婦の間で感じ方の違いが生まれることがあります。
お父さんは「家族のために力になりたい」と思いながらも、どう関わればいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
お母さんも、赤ちゃんと向き合う中で「そばにいてほしい」「一緒に悩んでほしい」と感じることがあるはずです。
「夫による家事・育児」というテーマには、夫婦間でも戸惑ってしまうようなコミュニケーションの難しさを感じるかもしれません。
本記事では、夫婦が支え合いながら育児を楽しむための考え方についてお伝えします。
夫が育児で空回りしてしまうのはなぜ?

赤ちゃんのためにと頑張るほど、上手くいかずに落ち込んでしまう——そんなお父さんも多いものです。
真面目な気持ちが、いつの間にかプレッシャーになってしまうことがあります。
「解決しよう」と頑張りすぎてしまう
赤ちゃんが泣くと、どうしても「何か原因があるはず」「すぐに泣き止ませなければ」と焦ってしまうお父さんは多いものです。
泣き声を聞くと、自分が責められているような気がしたり、「早く何とかしてあげたい」という気持ちが強くなったりしますよね。
しかし、赤ちゃんが泣くのは、お腹がすいた・眠い・不安・抱っこしてほしいなど、すぐに“解決”できない理由もたくさんあります。
実は、泣くこと自体が赤ちゃんの「今の気持ちを伝える方法」であり、健康に成長している証でもあります。
育児では、解決よりも“寄り添う”ことが大切です。
「泣いても大丈夫だよ」と優しく受け止めるだけで、赤ちゃんも安心して心を落ち着かせていきます。
夫婦で一緒に時間を共有できると、赤ちゃんの泣き声に対する感じ方も変わっていくはずです。
抱っこが怖い・泣かれるのが辛い
首がすわっていない時期の赤ちゃんはとても小さく、初めて抱っこするお父さんは「どう持てばいいのか」「もし落としたら…」と不安でいっぱいになりがちです。
赤ちゃんに泣かれてしまうと「自分が抱っこすると泣く」と感じて、ますます怖くなることもあります。
とはいえ、赤ちゃんは抱っこされることそのものが好きですし、泣いているのは不安や疲れを伝えているだけに過ぎません。
たとえ泣き止まなくても、お父さんの腕の中で感じる温もりは確かに伝わっています。
最初から上手く抱こうとしなくても大丈夫です。
少しずつ慣れていくうちに、赤ちゃんもお父さんの抱っこを“安心できる場所”として覚えていきます。
“役に立ちたい”気持ちがプレッシャーになる
「家族のために力になりたい」「妻を支えたい」と思う気持ちは、どのお父さんにもあるものです。
だからこそ、赤ちゃんが泣き止まなかったり、上手く手伝えなかったりすると、自分の無力さを感じてしまうことがあります。
「何をしても上手くいかない」「自分は育児が向いていないのかも」と落ち込んでしまう方も少なくありません。
そんなときこそ、家事や仕事で“出来ること”に逃げるよりも、赤ちゃんのそばで一緒に困ってみる時間を大切にしてほしいです。
たとえ上手くいかなくても、赤ちゃんはお父さんの声や表情をしっかり感じています。
完璧なサポートよりも、“一緒に頑張ってくれる人がいる”という安心感が、お母さんにとって何よりの支えになります。
家事を頑張る夫と、寄り添ってほしい妻
お父さんが家事を頑張る姿は頼もしいものです。
でも、お母さんが本当に求めているのは“完璧な手伝い”ではなく、“そばで一緒に悩む時間”なのかもしれません。
家事に逃げてしまうのは悪気ではない
赤ちゃんが泣き止まないとき、どうして良いか分からずに、つい掃除や洗濯、食器洗いなど“家事”に気持ちを向けてしまうお父さんは多いものです。
自分の中では「何かしなきゃ」「せめて出来ることを」と前向きに動いているつもりでも、お母さんから見ると「赤ちゃんより家事を優先している」と感じられてしまうことがあります。
しかし、お父さんに決して悪気があるわけではありません。
家族のために頑張りたい、役に立ちたいという気持ちの表れなのです。
ただ、育児の現場で本当に必要とされているのは、“一緒にその時間を過ごすこと”です。
泣き止まない赤ちゃんのそばに座り、肩を並べて見守るだけでも、お母さんは「ひとりじゃない」と感じられます。
妻が求めているのは「一緒に困ること」
赤ちゃんが泣き続ける時間は、想像以上に長く感じるものです。
お母さんは何とか泣き止ませようとしながらも、同時に「どうすれば良いのかわからない」という不安や孤独を抱えています。
そんなとき、完璧な方法やアドバイスよりも、隣で「どうしたんだろうね」「難しいね」と一緒に悩んでくれる人がいることが、何よりの安心につながります。
お父さんが焦らず、同じ目線で“困る”こと。それが育児ではとても大きな意味を持ちます。
赤ちゃんが上手く泣き止まなくても構いません。お母さんは、「一緒に向き合ってくれている」という姿勢に頼もしく感じます。
育児に正解はなくても、夫婦で悩みを共有する時間が、確実に絆を深めてくれるのです。
家事より大切なのは“そばにいる時間”
家事に取り組もうとするお父さんの姿は、とても頼もしく見えます。
ただ、赤ちゃんが泣き止まないときや、お母さんが疲れ切っているときには、家事よりも「そばにいてくれること」が支えになることもあります。
お母さんは、完璧なサポートを求めているのではなく、「今、この瞬間を一緒にいてほしい」と感じているのです。
赤ちゃんを抱っこしながら、「大丈夫だよ」と声をかけてあげるだけでも、お母さんの気持は和らぐでしょう。
お皿を洗うよりも、洗濯を畳むことよりも、目を合わせて会話する数分のほうが、お母さんにとっては何倍も大切な時間です。
家事や育児を“分担”として考えるのではなく、“一緒に過ごす時間を作る”こと。日々の積み重ねが、夫婦と赤ちゃんの距離を近付けるはずです。
育児で感じる夫婦のズレをなくすために

家事や育児に対する考え方のズレは、どんな家庭にも少なからずあります。
大切なのは、“どちらが正しいか”ではなく、“どうやって協力できるか”を考えることです。
「家事・育児は妻の仕事」という先入観を持たない
「家事や育児は妻のほうが向いている」と思い込んでしまうお父さんは、実際に少なくありません。
しかし、赤ちゃんを育てることに“得意・不得意”はなく、お母さんだって最初から上手だったわけではありません。毎日の繰り返しの中で、少しずつ慣れていったのです。
夫婦が同じ家に暮らし、同じ子どもを育てている以上、家事や育児は“どちらかの仕事”ではなく“家族の仕事”です。
おむつ替えやミルク作りなどの作業だけでなく、泣いている赤ちゃんのそばにいてあげることも立派な「育児」です。
お父さんが育児に対する意識を持つだけで、お母さんの安心感も大きくなるでしょう。
「手伝う」から「一緒にやる」というマインドへ
「家事を手伝う」「育児を手伝う」という言葉には、優しさの気持ちが込められています。
ただし、お母さんからすると“自分が育児を背負わされている”という前提に聞こえてしまうこともあります。
家事や育児は、どちらか担当することではなく、夫婦が“一緒に担うもの”です。
例えば、赤ちゃんの沐浴や夜泣き対応も、「お願いする・される」関係ではなく、「一緒にやってみよう」と声をかけ合うだけで、空気感が和らぎます。
お父さんが自然に関わることで、お母さんの気持ちはずっと軽くなり、赤ちゃんにとっても安心できる時間が増えていきます。
完璧よりも“一緒に成長する関係”を目指す
育児には「正解」も「完璧」もありません。
赤ちゃんは一人ひとり違い、昨日上手くいったことが今日は通用しない、なんてこともよくあります。
お父さんもお母さんも、毎日が初めての連続です。
だからこそ、上手く出来ない日があっても大丈夫。大切なのは、「今日も一緒に頑張ったね」と声をかけ合えることです。
家事も育児も、少しずつ経験を重ねるうちに自然と上達していきます。
夫婦が支え合いながら進んでいけば、それだけで赤ちゃんにとって安心できる環境になります。
サージファムが伝えたい、夫婦で育児を楽しむポイント
赤ちゃんと過ごす毎日には、戸惑いもあれば、ほっとする瞬間もあるでしょう。
サージファムは、夫婦で子育てする時間を少しでも楽しめるようお手伝いしています。
「泣いても大丈夫」と思える安心感
赤ちゃんが泣いていると、「どうにか泣き止ませなきゃ」と焦ってしまうお父さんも多いですよね。
泣くことは赤ちゃんにとって自然なコミュニケーションのひとつ。お母さんたちは、「泣いても大丈夫」「そばにいてくれるだけで心強い」と感じています。
抱っこがぎこちなくても、泣き止まなくても問題ありません。大切なのは、家事や育児の“完璧さ”よりも“寄り添う時間”です。
サージファムでは、小さな関わり合いが家族の絆を深めていく姿をたくさん見てきました。
泣き声の中にも、安心や愛情を積み重ねていける——そんな育児を大切にしています。
助産師が見てきた“寄り添う夫”の姿
今まで多くのお母さんと赤ちゃんを見守ってきた助産師たちは、やさしく寄り添うお父さんの姿をサポートしてきました。
例えば、慣れない手つきで赤ちゃんを抱きながら、「大丈夫だよ」とお母さんに声をかける姿。
その一言で、張り詰めていた気持ちがふと和らぐこともあるでしょう。
家事を完璧にこなすことよりも、一緒に悩んだり笑ったりすることが、何よりの支えになるのです。
夫が家事や育児に自然に関わることで、赤ちゃんもお父さんとの時間を通して安心を覚えていきます。
お母さんにもお父さんにも居場所がある社会へ
育児の時間は、お母さんだけのものではありません。お父さんにとっても、大切な家族の時間です。
しかし、「家事や育児を手伝いたいけれど、どう関わればいいのか分からない」と感じる方も少なくありません。
赤ちゃんの泣き声の大きさは、工事現場の騒音と同じくらいといわれています。
また、赤ちゃんの泣き声は胸に突き刺さるナイフのような感覚もあるといわれています。
ひょっとしたら、お父さんの中には、仕事の疲れで気に障ったり、自分が責められていると感じると思うかもしれません。
そんな時は、お父さんの感情や思いをお母さんにきちんと伝えていきましょう。
但し、お父さんが不在の時に、お母さんは独りで赤ちゃんの泣きに対処していることを忘れないでください。
お互いの些細な気遣い、いたわりあいの積み重ねが赤ちゃんに伝わるはずです。
そして、何年か経過した時に、一緒に向き合ったり、困ったりしたことは、「あの時頑張ったよね!」と思い出に変化します。
素敵な思い出をたくさん作ると思って、乗り越えてもらえたらと思います。
サージファムでは、お母さんもお父さんも安心して話せる場所を作り、助産師との相談や地域サロンでの交流を通して、夫婦で子育てを楽しむきっかけを生み出しています。
家事や育児に正解はありません。お互いを気遣いながら、自分らしい関わり方を見つけていくことが何より大切です。
お母さんにもお父さんにも、ほっとできる居場所がある——そんな社会を私たちは目指しています。
まとめ
育児は思い通りにいかないことの連続ですが、夫婦が同じ方向を見て支え合えば、少しずつ心に余裕が生まれていきます。
お父さんの「力になりたい」という想いも、お母さんの「寄り添ってほしい」という願いも、家族を大切に思う気持ちの表れです。
完璧を求めず、一緒に笑ったり、悩んだりできる時間を積み重ねていけたら素敵ですね。
サージファムでは、そんなご夫婦やご家族を温かく見守り、寄り添いながらサポートしています。
育児や家庭のことでお困りのことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
